茶花修行|自主練はじめます。

お茶を習い始めて数年が経ちました。
着物を着る機会を増やしたいなという理由で踏み入れたお茶の世界ですが、お軸から学ぶ禅語のこと、季節にちなんだお菓子や器、興味の対象は広がる一方で順調に沼にハマっています。

そんな中、特に興味をそそられたのが茶花。そしてそこから知った”なげいれ”の世界。
お稽古の度に床に荘られたお花を拝見しながら、私も季節の野花を素敵に生けれるようになりたいと思うようになりました。

調べてみると茶花は型のない世界。いわゆる華道のいけばなとは違った世界観を持つようです。
都内の方にはお教室もあるようですが、私の暮らす地方では見つかりません。
何から始めればいいのか、、、と手探りしていた時に出会った『茶室の花』という本に下記のような言葉を見つけました。

茶花は一定の花型がなく、流儀の約束もない 〜中略〜
茶花を習得するには数多く見て自分で悟り、たびたび生けて自分で得心するより他に途はない。

林利左著 『茶室の花』より

とにかく手を動かせ。と強く背中を押された気分がしました。ナイナイ、出来ない、と理由を並べていては、一生できるようにならないので、まずは手探りでもいいから始めてみよう!と決心。

型や流儀がないとはいえ、基本的な決まり事はあるようなので、その辺りは図書館などで書籍にあたったり、お茶の先生に伺ったりしながら、とにかくできるだけ数多く生けてみようではないか!と思うに至ったのでした。

幸い、現在私が暮らす家は長年祖父母が暮らした古い土地で、庭には多くの雑草に紛れて茶花も育っています。自然にやってきたものもあれば、花が好きだった祖母が植えたものもあるようで、どこに何が生えているかなと探し歩くのは宝探しのようで楽しいものです。園芸好きな私は、少しずつ茶花の苗を集めて育ててみたい欲もムクムクと湧き起こり、新たな趣味生活に足を踏み入れることとなったのでした。

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