茶花修行｜自主練　011＿白露の頃

茶花修行11回目。この修行ができるのも、たくさんの花が集まる庭や花器を遺してくれた祖母あってのこと。そんな祖母が亡くなりました。93歳、大往生でした。

認知症がすすみ数年前から施設にお世話になっていましたが、先月頭に入院する運びとなり先生からは老衰最終段階の兆候が出ているので心の準備をとのお話を受けていました。

コロナ禍のため施設でも病院でも面会が叶わず、長いこと会えずにいましたが、息を引き取る直前に特別に許可をいただけて最後に会わせてもらえたのが大きな心の救いとなりました。入院した頃から既に意識がない時間がほとんどだったそうで、最後の面会時にも話したりはもちろんできなかったのですが、手を握って声を掛け最後の挨拶ができて良かったと思います。

そんなこんなでバタバタと葬儀の準備となり数日家を空けることに。この修行も数日お休みすることになるわけですが、施設に入所してから数年ぶりに家に帰ってくる祖母のためにお花を生けておこうと思い、前日のお花を少し入れ替える程度ではありますが生け直しました。

【今日の茶花】芒、河原撫子、狗尾草、犬蓼

犬蓼は元気がなくなっているし、取り合わせも４種になってしまって、取り急ぎ感と心の乱れが出まくっているけれど、優しいおばあちゃんのことだからきっと笑って許してくれるでしょう。

常にお花を絶やさずにいた敬愛する祖母にリスペクトを込めて。