徒然庭日誌|ナデシコに初挑戦

2021年の秋の種まきで「初挑戦したい!」と選んだのはナデシコ。
我が家は昔ながらの日本家屋でお庭も和風。せっかくなので、玄関や床の間なんかにもそっと飾れる、和っぽい植物を育ててみたいな、と思ったのがきっかけでした。

ナデシコってどんな花だっけ?

名前とその花姿に馴染みはあるものの、植物自体のことはよく知りません。秋の七草だから秋に咲くの?ぐらいの知識でしたので、まずは育て方を含めて下調べをしてみました。

ナデシコもよりどりみどり

まずナデシコは、ナデシコ科ナデシコ属の植物を指し、約300種からなる大きなグループです。単にナデシコというときは、このグループ全体をやんわりと示す場合もあれば、その中の特定の品種(主にカワラナデシコ?)の場合もあるようです。属名は英語でDianthusといい、花苗や種を探すときはここからきたダイアンサスの名前でも広く親しまれているようでした。

花期もその品種によって様々で、春から咲くものもあれば、年に数回花をつける四季咲きの品種もあるとか。

ちなみに

カーネーションも同じナデシコ属の植物ですが、園芸界ではカーネーションはカーネーションの呼び名で独立しているようです。

日本のナデシコ

ナデシコは『万葉集』では26首詠まれ、『枕草子』にも”草の花は撫子、唐のはさらなり、大和も、いとめでたし。〜”とあり、古くから日本でも親しまれていたことがわかります。

note

万葉集…奈良時代末期に成立したとみられる、現存する日本最古の和歌集。
枕草子…平安時代中期に清少納言によって書かれた随筆集。

日本に自生するナデシコは次の4種。

  • エゾカワラナデシコ
  • ハマナデシコ
  • シナノナデシコ(日本固有種)
  • ヒメハマナデシコ(日本固有種)

このうち、エゾカワラナデシコからの変種にカワラナデシコタカネナデシコがあります。

この他に海外原産のものや、その他園芸品種も多く開発されており、八重咲きのものや四季咲きのものなど、その花姿・色・丈のバリエーションはとても豊富です。

カワラナデシコ

私のイメージしていたナデシコは、この品種が一番近いものでした。カワラナデシコは、先ほど触れた通りエゾカワラナデシコの変種。
秋の七草の一つとして呼ばれる”撫子”はこのカワラナデシコを指すそうで、和名の”撫子”は「撫でたくなるように愛らしい花」の意からきているそうです。
本州、四国、九州の他、朝鮮半島、中国に分布する多年草で、7〜10月頃に花をつけます。

別名をヤマトナデシコともいい、こちらも聞き馴染みがある言葉でした。
中国から渡来した同じナデシコ属の植物”セキチク”を「唐撫子」と呼んだことに対し、日本に自生していたカワラナデシコを「大和撫子」と呼び分け、共に愛でられていたようです。このセキチクは平安時代には日本でも栽培されていたようなので、それを知ると、清少納言の枕草子に出てくる一節もよりイメージが湧きやすいですね。

ナデシコを育てるには?

お手軽なのは、苗を購入する方法。秋、または春先にポット苗が店頭に並ぶようなので、気に入った株を入手するのが良さそうです。

私は種から育ててみたかったので、種を購入することにしました。
種まきの時期は、春か秋。この秋に挑戦すべく早速ネットでリサーチです。

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